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PHI BEATに乗ってみた!!


PHIから登場したBEATは、既にBカテゴリーでTENOR、TENOR LIGHT、MAESTRO、MAESTRO X-ALPSの4モデルを持つ中で、このTENORとMAESTROの間を埋めるモデルだと言う。
PHIは、戦略的に各モデル間で小さなステップを踏むことになっており、BEATと同時期にリリースされたCクラスのALLEGROもLow-Cと言う位置づけとなっています。(ALLEGROのインプレに関しては、パラワールド10月号をご覧ください!!)
Bカテゴリーに3モデルを持つことになるPHIのBEATは、どのようなグライダーなのかを確かめてみたいと思います。



テクニカルデータをチェックする

BEATのテクニカルデータです。



平面アスペクトは5.31。MAESTROが5.56でTENORは5.14なので、まさにその中間に位置しています。投影に至っても3.88、MAESTROが4.01、TENORは3.67となっているので、若干アーチがフラットな傾向になっているのでしょう。ちなみに、他のBクラスを見てみると、例えばNIVIUKのHOOK5では平面アスペクトは5.3、IKUMA2では5.7になっていますので、HOOK5と同じ程度のアスペクトを採用しています。
セル数は56、MAESTROが60(120)、TENORが50(100)なので、こちらからも間を取った数値になっていますね。
サイズは18(XS)から2㎡刻みで26(XL)まで6サイズを用意。ただし23(ML)が83-103Kgでいい感じの大きさです。これで50~130Kgをカバーします。



先ほど言ったように、モデルの位置づけとしてはスタンダードBと言う感じで、既にあるTENORとMAESTROの中間にあたるモデル。広げた感じでは、ごくごく普通のBクラスに見えます。これと言った特徴はデザイン以外見当たりません。




エアインテークは安心の大きさ。それぞれのリブは上面側のみ中間で仕切られている。一見すると初級機のFANTASIAに特徴も似ている気がしますが、PHIでは
「少し細めのMAESTROで、ラインプランはALLEGROから、エアインテイクはFANTASIA、全体の優れたバランスはSYMPHONIAの技術が注がれています。」
と言っています。現時点でPHIが持つ最高のノウハウを詰め込んだのがBEATと言うことでしょう。



ライザーもBとCを桁でつないだスピードライザーになっています。今のスタンダードと言うことですね。ラインもAが3本(A1に2本、翼端折り用のA2に1本)、Bに3本+スタビ、Cに3本、ブレークコードの構成で、ラインチェックはとてもイージーです。

とにかく、見た目の印象は普通のBクラスです。

乗ってみた

長い梅雨からようやく解放された8月上旬、夏らしい猛暑日予報のCOOエリアでフライトチェックです。今回は試乗機がワンサイズしかないので、上限になってしまいますがサイズ22(M)の75-95Kgに、ホントにMAXの95Kgで試乗です。



少し不安定な風でしたが、COOの南テイクオフで軽くAライザーを引きこむとBEATはゆっくりと上がってくれます。初級機のFANTASIAのように合わせやすいスピードで頭上付近にとどまるような挙動を見せますので、慌ててブレークを引いて頭上に止めるような操作は必要ありません。軽く合わせるだけで大丈夫です。余裕をもって最終チェックを行い、いざ夏の空へ!!しっかりと荷重をかけて走れば心地よい揚力で空に持ち上げてくれる、そんなテイクオフです。

FANTASIAをBにしたらこうなる?

「パラグライダーは再び楽になる必要がある」と言うPHIポリシーを体現したBクラスのBEAT。飛んでみて思ったのは「楽ちん・・・」ってこと。これはPikaichiだからそう感じるのかもしれませんが、至って普通の乗り味で安心感が凄くありました。真っすぐ飛ぶスピードはBクラスとしては比較的ゆっくり飛ぶような印象です。全体的にどっしりとしている印象で、大気が荒れ気味でもBEATが上手くそれを緩和してくれるようです。
岩山辺りでサーマルを引っかけたものの、安定しない上昇で楽しくないのでCOOの講習場上空まで行って+1くらいのサーマルをヒット。これをしっかり回しながら雲低へ着けることができました。旋回中のブレークコードは手ごたえがハッキリしている感じがします。MAESTROのように引いたらすぐに反応してくれるような機敏さはありませんが、「引いたよー」「あいよー」みたいな感じでいい感じの時間差で舵が効くイメージでしょうか?なので、Pikaichi的には「FANTASIAをBクラスモデルにしたらこうなるんじゃないかなーっ!」っていう感想です。Bクラスとしてはゆっくりゆったり飛んでくれる優しい飛びがBEATです。
でも、アクセルを踏めばしっかりと速度も出るしグイグイと前進してくれます。MAESTROに乗っているベテランさんと筑波山詣でに行きましたが、まったく遜色ない飛びが楽しめます。




総評

さて、売る側からの意見としてTENORは少々ロール方向の動きが良すぎるキライがあって、2機目に乗ってもらうには「うーん・・・」っていうところがあったのが正直なところ。なので、センスのいい人がグライダーの操作習得のため積極的に機体を操縦する飛び方ならば楽しいと思います・・・っていうオススメポイントだったのですが、このBEATはハッキリ言って2機目バッチリOKです。もし、1機目がFANTASIAだったら性能だけアップしたように感じることでしょうね。直線飛行、旋回、ピッチ、ロール特性、アクセル、そして操作性や乗り味などの全要素が絶妙なバランスにセッティングされています。ホントにお見事としか言いようがないです。

パフォーマンスも十分なものがあります。2機目の方にも乗れますが、ベテランでのんびりフライトしたい方にはPHIポリシーである「パラグライダーは楽になる」とか「楽しくないとダメ」って言うフライトが楽しめると思います。グライダー任せで飛ぶも良し、自分で積極的にコントロールして飛ぶも良し、乗り手の技量に対応できるだけのパフォーマンスもしっかり持っています。

何はともあれ、Pikaichiとしても安心してオススメできる2機目ができてとっても嬉しいです!!



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