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NIVIUK IKUMA2Pに乗ってみた


NIVIUKの新しいHi-BクラスのIKUMA2P。IKUMA2の軽量モデルですが、NIVIUKは基本的に各モデルともノーマルバージョンと軽量バージョンのPモデルをリリースしています。今回はIKUMA2P-24サイズに乗ってみました。

テクニカルデータをチェックする

IKUMA2Pのテクニカルデータです。



基本的なデータはIKUMA2と同様ですが、用意されたサイズは22~28までの4サイズ。軽量だけあって22では自重3.3Kgとノーマルバージョンの4.1Kgと比較して800g軽い。他のサイズも同様に(24)4.4Kg→3.6Kg、(26)4.6Kg→3.8Kg、(28)4.9Kg→4.1Kgとやはり800g軽い。



マテリアルはアッパーがDOMINICO N20 DMF / 2044 32 PS、ボトムがPORCHER  70000 E3H。ノーマルのIKUMA2はアッパーがDOMINICO N30 DMF / N20 DMF。ボトムがDOMINICO 2044 32 PS。サイズ24で3.6Kgは本当に軽く感じますね。





ライザー構成とシステムはIKUMA2と同様ですが、軽量のPモデルはソフトリンクになっています。ラインもメインからアッパーまで被覆なし。C2Bシステムも装備されています。



ブレークトグルを留めるのは、軽量バージョン用の小さいボタン。取り外しも取付も簡単で使いやすいです。

乗ってみた

既にIKUMA2の試乗を終えているので、軽量のPモデルでは主に違いについてみていきたいと思います。
サイズ24は75Kg-95Kgですが、撮影機材なども結構あったため上限いっぱいの94.5Kgで試乗しました。



ライズアップはノーマルのIKUMA2同様に軽く簡単に上がってきます。軽量ながらも空気をはらむとしっかりした手応えがあります。ここであまり踏ん張ることはせず、自然に一定のテンションを保つイメージでキャノピーと自分のバランスを調整すると、軽量機にありがちなインテークを潰したりすることはないでしょう。実際にはそれほど意識しなくても真っすぐ頭上に上がってきてくれます。風が良いと、風に向かって走ろうとする挙動が感じられますので、必ず頭上安定で最終チェックを行い、飛び立つことをお勧めします。



ノーマルのIKUMA2に比べると、若干ではありますが風に向かっていく傾向が強い気がします。操作もインプットに対して効き始めるまでのタイムラグがやや少ない(反応が良い)印象でしたので、ソフトにゆっくり操作するのがいいのかな?と思いますね。
頭上安定が完了したら、荷重をかけて走り込めばテイクオフは簡単です。



とってもスポーティーな乗り味

空中でのIKUMA2Pはどうか?

やはり、軽量バージョンと言うこともあってなのか、かなりスポーティーな乗り味に感じました。概ねIKUMA2なのですが、ライズアップの時にも指摘した通り、風見効果と言うか、サーマルなどの気流の変化にとても敏感に反応してくれます。誤解しないで欲しいのは、この敏感に反応するのは「嫌な動き」とか「怖い挙動」ではなく、翼が空気の流れに乗ってスーッとサーマルへ吸い込まれるような動きがわかりやすく伝わってくる・・・と言った感じでしょうか?それに、そのような挙動をしたからと言って、特別翼を抑えないとダメと言うことはなく、放っておいても問題はありません。ただ、今まであまりサーマルに吸われるような挙動を感じたことのない発展途上のパイロットにとっては、このIKUMA2Pの動きはすごくわかりやすい先生になってくれるのではないか?と思います。



C2Bシステムの使い勝手もIKUMA2と変わりません。なかなか操作しやすいです。



雲低が低く、せいぜい1200m強で風に翻弄されそうなシチュエーションでしたが、重めで乗っているにも関わらず浮きもスピードも動きも良くて乗りやすかったですね。重めのせいもあるのかもしれませんが、総じて動きは「能動的」と言いましょうか「積極的」と言いましょうか、とてもスポーティーで操作するのが楽しいグライダーです。逆を言えば、あまり操作しなくても乗れるのですが、乗る人の好みによっては「楽しくない」と感じてしまう可能性もあるかな?と思います。そのような点で言えば、ノーマルのIKUMA2の方が大人しい気がします。
立山の関沢校長は軽めで乗っていただいたのですが、旋回や操作は軽さを感じない軽快な印象だったと言うことでした。

総評

IKUMA2はIKUMA2なのですが、Pモデルは若干スポーツカーのような「操作する楽しさ」とか「乗る楽しさ」を求めるようなパイロットに向いている気がします。軽量バージョンですので、どちらかと言えばハイク&フライを含めたアウトドアのニーズに適応するようなモデルではありますが、インプレでも書いたように気流に対する動きが凄くわかりやすいので

いずれクロスカントリーやコンペなどでさらなるハイパフォーマンス機に乗りたい

と思っているような上昇志向のパイロットが翼と気流の関係や操作、飛ばし方を学ぶにはベストな道具かな?とPikaichi的には思います。

IKUMA2をチョイスするか、軽量だけどIKUMA2Pをチョイスするか?ってことになると、上記のような明確な目的があればIKUMA2Pをお勧めしたいです。
実用性がありながら、リスク少なく操縦の訓練ができるというのは羨ましい限りです。
もちろん、普段乗りやハイク&フライにも申し分ないパフォーマンスです。

いずれにしても、目的を定めて使ってもらえば2倍にも3倍にも楽しめるグライダーですので、気になる方は試乗してみてはいかがでしょうか?

※試乗機はサイズ24のみになります


NIVIUK IKUMA2に乗ってみた


NIVIUKの新しいIKUMA2。NIVIUKのWebサイトを見ると「Accessible performance」と銘打っていますが、この言葉が意味するところは何なのか?も含めてじっくりと試乗していきたいと思います。

テクニカルデータをチェックする

IKUMA2のテクニカルデータです。



サイズは22~30までで5サイズ用意されています。カバーする体重レンジは65Kg~130Kg。
セル数は61セルで、初代IKUMAの57から4セル増加しました。アスペクト比は実測で5.7でIKUMAと変更ありません。同じアスペクト比でセルが増加しているので、より綺麗なシェイプに仕上がっていると言うことでしょう。
ライザーの構成はA-A'/B/Cの3ライザー構成で、ラインはAが2本、A'が1本、Bが4本(スタビ込み)、Cが3本とブレークコードになっています。



ライザーには新たに「CtoBシステム」と言う仕掛けが追加されています。これは、アクセル使用時などにIKUMA2をコントロールするためのシステムで、CライザーからBライザーへ桁が通してあるのですが、要はCライザーを引いた時に、引き量に応じてBライザーも引くという仕掛けですね。これにより、Cだけがイビツに引かれることはなく、翼形を保ちながらバランス良く制御することができます。



広げてみた感じでは、メインラインが被覆なしのケブラーであることによって、「とても飛びそう!!」な印象を与えてくれます。また、平面でアスペクト5.7も十分迫力がありますね。ぱっと見の印象は「手強そう???」な感じです。

乗ってみた

新型コロナ禍から徐々に日常に戻りつつある現状のため、私のホームエリアである立山でも多くのフライヤーが地上練習に汗を流す週末に、まずは一緒にグラハンで感触をチェックしてみました。



ライザーには色分けされているとはいえ、やはりメインラインがむき出しケブラーだとラインチェックには注意が必要です。ライン絡みにも注意ですね。
ほど良い風で立ち上げてみると、NIVIUKらしい軽く穏やかな特性で難なく上がってくれます。この感覚は、どのNIVIUKグライダーにも言えることですが、ホントにアスペクトに関係なくカッチリした手応えで傾くことなく上げることができます。もちろん、セッティングやパイロットの立ち位置が悪いと傾くでしょうが、正しいセッティングで正しく操作すれば、苦労することはないかと思います。



風が良いので立ち上がげただけで揚力をものすごく感じます。風の強弱に合わせて、グライダーが風に食い込むような挙動も感じ取れます。この特性はサーマルサーチで大いに威力を発揮してくれます。



とても穏やかな乗り心地

IKUMA2-26(85Kg-105Kg)に装備重量100Kgで試乗しました。
(※動画では90Kg-110Kgって言ってますが間違いです。、すみませんm(__)m )

5月後半といえども、いつもの立山ならばかなりバンピーなコンディションになりますが、幸いにこの日はそれ程ではありませんでした。
IKUMA2のパフォーマンスを確認するために、この日のサーマルトップ2200mまで上昇して対岸の大辻山へ。北風が入り込むタイミングでサーマル活動はやや鈍化し、代わりに北被りの乱れた空域が待ち受けていました。すごすごと逃げ帰るのは簡単ですが、IKUMA2はそのような状況でもどっしりと頭上にその姿をキープしてくれています。弱く掴みどころのないサーマルを何とか引っ掛けてゆっくりとセンタリングを試みると、敏感過ぎない操作感が緊張感を和らげてくれます。パフォーマンスの高いグライダーでは、ブレーク操作も比例してシビアになっていくものですが、IKUMA2はそのような感じはありません。むしろHOOK5に乗っているような感覚に近いフィーリングです。これまでの経験から「間違いなく空域はタービュレントで細心の注意を払いながらフライトしなければならない」ことはわかるのですが、IKUMA2はそのような状況でも平然と飛んでいられる安定感に驚きます。(だからと言って、危険な空域で問題なく飛べるという意味ではありませんので誤解なきよう)



アクセルも軽く、ハーフくらいまでは十分常用の範囲です。フルアクセルも試しましたが、それ程沈下は増えず、非常に安定した挙動です。さらに、新しいCtoBシステムはとても操作感が良く、手にしっくりと馴染む感じも気に入りました。これはお勧めですね!



握り方としては、CライザーとCtoBシステムのCライザー側のテープを重ねて持つことで短いストロークでコントロールができます。まさに2ライナー感覚ですね。

一通りのチェックを終えてランディングする前に、軽くピッチングとローリングを試しました。
ピッチングは、NIVIUKのBクラスにしては若干前に走る印象がしました。それだけ風に食い込む特性が強い味付けなのかな?と思いますが、「ばびゅーん!!」と突っ込んでいくような動きではないのでご安心あれ。ローリングもテンポよくこなせて旋回性の良さを感じます。
ランディングもブレークの操作域を一杯まで使って低速で進入しましたが、とてもよく粘ってくれます。さすがNIVIUKですね。



総評

「Accessible performance」。これを私は「手が届く!最高のパフォーマンスに!!」と訳しました。
その意味が腑に落ちる、まさにそんな翼に仕上がっていました。

乗った感覚から感じるのは、間違いなくCクラスのARTIK5並みのパフォーマンスを持っています。美女平からエリアに帰る速度や滑空比などを考えてもハイエンドBとは言え驚きの性能です。それ以上に驚かされたのは

HOOK5と間違えるほどの乗りやすさ、安定感でありながら圧倒的なパフォーマンスを発揮できる

と言うことでしょうか。

最近のグライダーはどれも素晴らしい出来になっていますが、それとともに

不必要に高いレーティングのグライダーを選ぶことはない

ことを毎回感じさせられます。Cクラスでなくとも十分なパフォーマンスを手に入れることはできるのです。そして、それを使うのは私たちパイロットです。
乗り手が道具を最大限使うことができるかどうか?これが大切なことなのだといつも思います。

道具を100%使いこなす技量を獲得するために、無理なステップアップではなくそれを実現できるIKUMA2のようなグライダーをチョイスしてもらえることを、個人的には願っています。

ぜひ、このフィーリングを試していただきたいと思います!!


Facebookライブ配信をやってみました!!


早速ですが、Facebookライブ配信を実施してみました。当日ご覧いただきました皆様、ありがとうございました。

今回は、Facebookライブに関してご紹介してみたいと思います。

Facebookライブ

ご存じの方も多いかと思いますが、FacebookライブはFacebookで動画配信する機能です。パイロットの方の中ではフライト中の動画を配信している方もいらっしゃいますのでご覧になったこともあるのではないでしょうか?

ライブ配信を行うには、自分のアカウントで設定を行う必要があります。

ライブ設定




「投稿を作成」の右下にある ・・・ を押すとメニューが表示されるので、その中から「ライブ動画」を選択すると、ライブ配信するための設定画面に入ることができます。



画面左側のメニューには

・タイムラインでシェア
・公開

のタブと、「ライブ動画のタイトル」、「ライブ動画の紹介」があり、最低この4つは設定しておく必要があります。


タイムラインでシェアでは、Facebookの管理しているページやグループなどでシェアする機能です。

・タイムラインでシェア
・管理しているページでシェア
・グループでシェア

の3つかあります。通常はタイムラインでシェアで問題ないと思いますが、グループ向けに配信したい場合は「グループでシェア」、別ページを管理している場合(エアハートはこのケースに該当)には、「管理しているページでシェア」を選択すれば良いです。


公開タブでは、配信動画の公開範囲を設定できます。

・公開
・友達
・次を除く友達
・自分のみ
・一部の友達
・親しい友達(カスタムリスト)

が選べます。不特定多数向けでない場合は「友達」を、特定の方々限定ならばカスタムリストを用いた親しい友達が良いでしょう。


画面右側の上にある「Use Camera」をクリックし、配信に使うカメラやマイクの設定をしておきます。これが出来ていないと映像も音声も送ることができません。


そのまま「ライブ配信を開始」ボタンを押して配信を即開始することもできますし、今回私が利用した「ライブ動画の配信予定を設定」で事前に予約することも可能です。これを使って投稿すると、Facebookが勝手に配信予定の案内を投稿してくれますし、当日も数時間前に配信予定の案内が投稿されます。

他にも細かい設定はありますが、今回はサラッと流す感じでご容赦ください。

OBSはスグレモノ

今回はライブ配信をなるべくスムーズに、映像も少し凝った作りにするために

OBS Studio

と言うフリーソフトを使いました。


OBS Studioではいくつかのシーンをあらかじめ用意しておき、それを順番に配信に載せていくことができます。画面の切り替えもフェードが使えるのでプロっぽい感じになります。
また、クロマキー合成が使えるので、今回のようにパワーポイントの資料を使いながら配信する場合は、自分の背景をパワーポイントにすることができます。それこそ顔以外を緑にすれば「電波少年」のように顔だけ出すことができますね。(知らない人はググってください・笑)

準備は多少大変ですが、どんなツールを使うにしても配信の資料やコンテンツの準備は必要ですから、このようにシーンを作りながらストーリーを作っていけるのは重宝すると思います。

OBSからダイレクトにYoutubeライブへの接続ができますし、Facebookライブにも接続可能です。プラグインを使えば疑似カメラとしてPCに認識させることができますので、ネットの配信ツールサービスである「Streem Yard」へ映像を出力することもできます。



私の後ろにあるのがクロマキー合成用のグリーンバックです。アマゾンや楽天で売られているようですが、こんなご時世なので納期がめちゃ遅で調達困難でしたので自作しました。グリーンのカラー段ボール用紙(90㎝×300㎝)を事務キチで購入し、これを半分にカットして洗濯物干しスタンドにテープで貼っただけ。洗濯物干しは使い道があるので、配信する時だけ借りてそれ以外は本業で活躍してもらうことができます。



感想

全てが初めてで手探りだったので、思った動作と違ったり段取りがすっ飛んだりして多少慌てる場面もありましたが、まぁなんとか終えることが出来ました。
配信開始時には「手動配信」にしていたため、21時になっても一向に映像がFBへ出力されず焦りましたが、手動配信ボタンを押して事なきを得ました。

配信後に映像をプレビューしましたが、マイクが口に近すぎて声が割れている個所もありましたね。マイクは少し考えた方が良い気がしました。マイク付きのカメラとか、専用のマイクなどが音も良いしノイズキャンセラーも付いているものがあるので良いかもしれません。

なにはともあれ無事にテスト配信ができ、今後の情報発信についていくらかのポイントもわかりましたので、他のツールでもテストをしていきたいと思います。


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