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NIVIUK ICEPEAK X-ONE に乗ってみた!!


昨年、ICEPEAK EVOXをリリースしてから1年余りで、早くも次のコンペマシーンが登場しました。
「ナンバーワンになる運命の翼」
と言うキャッチコピーが戦闘力の高さを物語っています。

今回のPikaichi Checkは、今最も気になる最新コンペマシーンのICEPEAK X-ONEです!!



テクニカルデータをチェックする

ICEPEAK X-ONEのテクニカルデータです。



最も目を引くのは平面アスペクト比が8、セル数が115あること。ICEPEAK EVOXがアスペクト比7.6、セル数が99だったことを考えると、一気に突き抜けた感じがしますね。機体重量もそれに伴い若干増えています。今回私が試したサイズ22では機体重量が6.06Kgで、EVOXの5.8Kgから約250gほど重くなっています。セル数が多くなったことで、ニチノールやリブなどのパーツが増えているので致し方ないことかと思います。



右がX-ONE、左がEVOXです。どちらもサイズ22ですが、こうしてみるとスパン方向も明らかにX-ONEが大きい。EVOXのスパンデータは公表されていませんが、X-ONEは13.17mなので、左右それぞれ10㎝くらいは差があるように見えます。コード長もEVOX2.11m、X-ONE2.06と5㎝程短くなっています。実際に見ると、アスペクトと相まってかなり細いグライダーに感じます。



セル幅とエアインテークの大きさにも違いがあります。特にインテークはまるでスリットのようです。2㎝くらいしかないと思います。



ライザー周りの基本的な構造はEVOXと大きな変化はありませんが、スタビがA3(Aの一番外側)にカスケードされていました。また、ブレークトグルのホックはKOYOT4やIKUMA2、PEAK5と同様マグネットに変更されています。



NIVIUK自身が公表しているEVOXとX-ONEとを比較したレーダーチャートです。COMFORTABILITY(快適性)、SAFETY(安全性)、DURABILITY(耐久性)の3項目についてはEVOXと同じ評価になっていますが、それ以外は全てX-ONEが良い評価となっています。GLIDING(滑空性)、PERFORMANCE(パフォーマンス)、HANDLING(操作性)、EFFICIENCY(効率)、FULL SPEED(最高速度)と、フルスピードだけが9点で他は10点満点となっています。
NIVIUKとしても、EVOXの安全性や快適性をそのままに他の要素を全て向上させた最強スペックのコンペマシーンであることをアピールしているように思えます。

乗ってみた

「長い前置きは良いから、早くインプレ書け!!」
と言われたような・・・そんな気がしましたので、そろそろ本題に入りたいと思います。
大変お待たせいたしました(^^ゞ



テイクオフに広げると、さすがにアスペクト8は迫力があります。戦闘的なオーラーを放つこの翼で飛ぶことの緊張感が、気持ちを高ぶらせます。
ライズアップはどちらかと言えば少し重めな印象です。しかし、しっかりと風が入っているような条件であれば思ったほど難しくはありません。NIVIUKらしいアスペクトを感じさせない一体感のあるライズアップ特性は意外なほどこの細いグライダーを簡単に頭上まで引き上げることができるでしょう。ただし、そうは言ってもアスペクト8です。翼端側は若干グニャグニャするような感じが否めませんので、セッティングもしっかり綺麗に行った方が良いでしょう。



それから一旦上がった機体はいとも簡単に頭上を飛び越えて行こうとします。風が良ければなおさらです。ここはしっかり確実に頭上で一旦止めて、頭上安定と最終チェックの後にテイクオフの決断をお願いいたします。
これができないCCC乗りはいないと思いますが、もしそうでなければCCCに乗らない方が良いです。また、Dクラスなどのハイパフォーマンス機も同様です。グラハン修行でしっかり技術を身に着けた上でハイパフォーマンス機に乗ってください。

スピードが段違い

空中に出てからの印象は、正直言うと
「思っていたよりもおとなしい・・・」
でした。今まで乗っていたICEPEAK EVOXと比較しても、乗り味やフィーリングは大きな違いが感じられません。実は最初の獅子吼ではテイクオフ後に片翼が潰れてしまってヒヤッとしたテイクオフだったので、空中でもかなり神経質になりながら飛んでいましたが、意外にも乗り味が身に覚えのあるものだったので徐々に安心していったのを覚えています。



自分で乗っている時の印象は、浮きもスピードもEVOXよりも向上していると思いました。浮きについては、やはりグライドアングルが相当真っすぐな感じがしました。ちょっと鶴来町の上空で低くなってしまいメインランディングへ帰るのが厳しい高度だったと感じたのですが、高度ロスなく真っすぐ飛んでランディング上空まで到達できたのは驚きでした。
また、お二方のコンペティターにも試していただき、私が自分のEVOXで飛んで比較飛行も行ったのですが、印象は大きく違わない・・・と言うのが結論です。コンディションによっては、トリムスピードでそれ程違いがない場合もあるものの、アクセルを踏んだ時の加速とスピードは段違いの差がありました。



X-ONEはアクセルがとても軽く踏みやすい印象です。EVOXと同じ構造ですが、なぜかX-ONEでは加速感が全く違います。踏んだ直後から空気の流れる音が変わり加速したことを伝えてくれます。それでいてコントロールに嫌なクセは感じられません。フルアクセルに至っては、音が凄すぎて長く踏んでいられませんでした。少しアドレナリンが出てないとダメみたいですね。
実際にフルスピードのX-ONEとEVOXとの比較ですが、全く歯が立ちませんでした。こちらもフルスピードなのにどんどん遠ざかって行くX-ONE。追いつくなんて不可能でした。



旋回はどうか?と言うと、これもホントにアスペクト8を意識しないで済むほどのハンドリングです。気にしないでブレークを引けばしっかりと反応して曲がってくれます。急旋回にも追随してくれるので、無理やり引いて翼が変形さえしなければブレークコードの実用範囲は大きいと思います。私の印象は、とにかくほぼEVOXの乗り味で性能だけがアップした感じですね。
ブレークコードは若干長い感じがしますが、これもEVOXに乗った方ならば同じ感じでした。ワンラップして飛べば丁度良い感じです。



ランディングにおいても、非常に粘るので中速や低速を活かしてアプローチすることが可能です。コンペなどでアウトランする際やラフなコンディションでのランディング時も、余裕を持ったコントロールが可能だと思いますね。



総評

NIVIUKの自信作であるICEPEAK X-ONEは、最新CCCコンペマシーンながらもEVOX並みの操作性や安定性、安全性を確保しながらパフォーマンスを向上させた予想以上の出来栄えだと感じました。試していただいた稲見さん(現在Gin Boomerang11に乗ってらっしゃいます)曰く「トリムスピードはBoo11に劣る感じがするが、アクセルを踏んだ時の加速や速度は凄いと感じた」とのことでした。アスペクトとしてはBoo11も7.9あるので、それ程違和感がないのかもしれませんね。ただし、GINのグライダーとは操作感が結構違うので、その点では慣れが必要ではないか?とのことでした。稲見さん、ありがとうございました。
また、岩崎さん(現在OZONE ENZO3にのっていらっしゃいます)は、「とにかくスピードがあって、飛んでいて楽しい。アスペクトがあるのに意識しないでも済む翼の硬さやハンドリングは使いやすい。今一番飛ぶグライダーではないでしょうか?」と嬉しい評価をいただきました。岩崎さん、ありがとうございました。

お二方共に、概ね私の感じたことと同じことを感想として持っておられましたので、あながちPikaichi Checkも営業トークだけじゃないことがお分かりいただけたでしょうか?(笑)

とは言え、この機体は間違いなくトップレベルのパイロットが競技で勝つための翼です。誰でも乗れる代物ではありませんので、その点はご了解いただければと思います。少なくとも、コンペ機(CCC)を1機以上乗りこなした方が対象となるでしょう。

NIVIUKの最新コンペ機 ICEPEAK X-ONEは、ホントに凄いグライダーでした!!


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