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NIVIUK ICEPEAK EVOXに乗ってみた


NIVIUKから待望のCCCコンペティションモデルが正式にリリースされました。その名は


ICEPEAK EVOX(アイスピークエボックス)


ICEPEAKの名を冠してはいるものの、その仕上がりはICEPEAK史上最高の翼となりました。


今回、ようやく実機に乗ることができましたので、あくまで私個人の感想を紹介したいと思います。

意外におとなしい

日本に初めて入ってきたICEPEAK EVOXサイズ22。早速テイクオフで広げてみる。
平面アスペクト7.6のこの翼は、パッと見は意外におとなしい印象を受けました。





2ライナーのその翼は99セルと、このクラスにしては少なめのセル数になっています。NIVIUKテクノロジーTNTが採用されており、ニチロールがリーディングエッジからトレーディングエッジまでをしっかりカバー。より精密な翼形性に貢献しています。



ラインはA2本、A'1本、B3本の6本。Bライザーにはコントロール用のバーがついていて、この形状が使いやすい。(実際にとてもコントロールがしやすかった)

いざ!テイクオフ!!

今回は、4月13・14日にエアパークCOOで開催されるJPAナショナルリーグ第2戦「COOスプリングカップ」での実戦での感想です。前日、曇りながらも飛ぶ時間に恵まれましたので、そちらも併せて感想を紹介していきたいと思います。
どちらも装備重量は103kgです。



おとなしく見えると言ってもアスペクト7.6。綺麗に広げるのが良いのは当たり前です。大会前日はほぼ正面の風1-2m/sでリバースライズアップ。手ごたえはありますが、比較的軽く上がってくる印象でした。大会初日はやや北寄りでサイドの風。風下側が先行するかと心配しましたが、難なく真っすぐに上がってきました。ライズアップはハイアスペクト機に乗ったことのある方ならば何の問題もないかと思います。



全体的にがっしりした翼

空中に出てみると、まず非常に剛性のあるがっしりした翼に気づきます。ハイアスペクト機にありがちな「ぐにゃぐにゃ」したような感覚や動きは全くありません。直進安定性も良さそうです。特に大会前日は、曇り空での穏やかなコンディション。それでも気温減率が良いらしく、沖に出してもしっかりしたリフトがあって、この日は最高1,400mくらいまで上がったそうです。
サーマルセンタリングは、あまり深いバンクをかけない方が良い感じです。NIVIUKのグライダーは全体的にそんな印象を持っていますが、このICEPEAK EVOXも同じですね。しかし、非常に強い上昇で荒れたサーマルの場合は、やはりサーマルに弾かれたり翻弄されないように、ハイバンクでスピードをつけた旋回の方が良いと思います。




クロカンタスクに威力!サーマルサーチ効果!!

ICEPEAK EVOXのサーマルサーチ能力は素晴らしいと感じました。最近のグライダーならばそんなのは当たり前だと思いますが、敏感かつ的確な反応に早速助けられました。
大会初日はビッグコンディションになり、ナショナルリーグは横岡ゴールのクロカンタスク。実は私、個人的に北上タスクはこれまでことごとく降ってきたので、ルート上の情報が乏しくコースも出たとこ勝負でした。
しかも先に行くクセは直らず、なぜか単独行動になってしまいます。烏山を越えたあたりで低くなり気まずい状況になったのですが、策もなくただただグライダー任せで飛んでサーマルを引っ掛けながらなんとかゴールすることができました。「いやぁ、EVOXよありがとう!!」と言う感じでした。
この特性は、サーマルセンタリング中でも顕著です。サーマルが強くなると翼が前に走って食い込もうとします。さらに強い場合(大会当日は+8もあった)はさらに前に行こうとしますので、しっかりとコントロールしてください。



速度も十分かと・・・

ICEPEAK EVOXのスピードですが、しっかりと計測したわけではないので話半分に聞いてください。
普通に飛ぶ限りは、他のグライダーと遜色はありません。アクセルを踏めば今活躍しているグライダーたちと互角に闘えると思います。
アクセルは軽くはありませんが重くもないです。踏み応えがあっていいんじゃないでしょうか?コンペ機のアクセルってこんなものでしょう。
ただ、フルアクセルまで踏んでみましたが、大きく沈下することもなく、比較的フラットな特性で沈下が増えていく感じです。どこかから急に沈下が増すような感じは受けませんでした。

コントロールバーは使いやすい

Bライザーに取り付けられたコントロール用のバーですが、非常に持ちやすく使いやすかったです。クロカンタスクで長いトランジットもあったのですが、指に引っ掛けてコントロールができるので疲れません。今までは、ラピットリングを握ったり丸いボールを握ったりしていたのですが、やはり握力がなくなってきます。みんなバーに付け替えるわけですね。



乗りやすい翼だと思います

ICEPEAK EVOXは、CCCクラスのコンペティションマシーンでありながら、非常に乗りやすく扱いやすいグライダーになっていると思います。乗っている感覚は、アスペクトを感じないCクラスのようなフィーリングでした。しかし、やはりCCCはCCCです。大会当日の荒れた強いサーマルコンディションにおいては、やはりそこそこ翼は動きサーマルにも反応するのでコントロールが忙しいのは同じです。ですので、誰でも乗れるとは言えませんが、これまでに何機かコンペ機と言われるカテゴリーのグライダーに乗り、十分に経験を積んだ方ならば問題なく乗れると思います。
また、初めてCCCに乗る方ですが、少なくともDクラスを十分にコントロールできている方で、機体のい挙動やブレークコードのテンションなどから周囲の状況を察知できる方、または察知するように訓練している方。危険予知力が高く、危険を感じたならばそれに備えて抑えて飛べる方。このような方々ならば乗れるとは言いませんが、訓練しながら乗りこなしていけるのではないか?と思います。
ICEPEAK EVOXはコンペ機です。乗るには覚悟が必要です。



NIVIUKファン待望のCCC機ICEPEAK EVOXは、その期待を裏切らない仕上がりになっていると思います。
これからCCCをご検討される方は、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?


GPSロールオーバーの影響について


GPSロールオーバーによるGPS機器の影響について取り沙汰されています。
「FLYMASTERはどうなのか?」
とご心配の声もいただいております。

先に結論を申し上げますと

「今回のGPSロールオーバーによる影響はございません!!」

とお伝えしておきます。

GPSロールオーバーとは

では、そもそも「GPSロールオーバーって何ぞや?」って話かと思います。

本家のHP:GPS.GOV
みちびきのHP:http://qzss.go.jp/column/gps-rollover_190225.html

こちらをご覧いただければ詳細はおわかりになるかと思いますが、そこそこお歳を召した方であれば
「2000年問題」
をご存知かと思いますし、ご経験されたことと思います。簡単に言えば、2000年問題の時のように、GPSシステムの持つ日付データの容量が足りないので

ある期間を経過するとぐるっと1周してしまう

と言う現象のことです。

今回で2度目

このGPSロールオーバーですが、実は今回で2度目。私たちは既に1度経験済みなのですね。1回目は

1999年8月22日

に発生しています。が、この当時はまだまだGPSを持って飛んでいるパイロットは少数だった時代なので、あまり話題にもならなかったと思います。

今回発生するのは日本時間で

4月7日午前8時59分41秒から42秒にかけて

となります。
FLYMASTERに関しては、B1シリーズ、FLYMASTER、FLYMASTER SDシリーズともに影響は受けませんのでご安心ください。



対応してない場合はどうなる?

もし、GPS機器が今回のロールオーバーに対応していなかったらどうなるのか?
2000年問題の時も同じでしたが、週番号が1週目に戻ってしまうため

1980年1月6日に戻るか1999年8月22日に戻る

と思われます。従って、生成されるログの日付は過去の日付となってしまい、使えないものになるでしょう。

ですが、ほとんどの機器は対応されており、よほど古い機器でない限りは問題がないと言えるでしょう。


KORTEL DESIGN KANIBAL RACE2紹介動画


KORTEL DESIGNのレースハーネスKANIBAL RACE2。
既に多くのみなさまにお使いいただいておりますが、遅まきながら紹介動画の日本語版ができました。
本家のHPにはオリジナルの動画が配信されていますが、やはり日本語の方が分かりやすいです。


ぜひ、ご覧くださいませ。


関西・四国・九州へ


3月に入り、天気も春らしい日が続くようになりました。いよいよシーズンもスタートすると言うことで、今回は3月16・17日に九州は平尾台で開催されるリージョナルステージ「ひらおリーグ」にお邪魔することにいたしました。

その道中、TAKパラグライダースクール様、VANスカイスポーツ様へもご挨拶しつつ、関西・四国・九州への営業活動をスタートしたのでした。



3月13日に出発し、まずはTAKパラグライダースクール様へ。
あいにく、この日から上空に寒気を連れた低気圧が接近していて天気は荒れ模様。昼頃に到着した私を只野正一郎校長が迎えてくれました。
今週はどうも天気の巡り合わせが悪い感じで、結論を先に言ってしまえば

「一度もパラを出す機会がなかった・・・」

と言う、とても残念な行程ではありましたが、まぁ、そんなこともあります。



翌日の14日は四国のVANスカイスポーツ様へ。森校長と息子さんに暖かく迎えていただきました。

天気は良いものの風が強く、やはり飛べそうな日ではありません。が、お話する時間はたっぷりあるので、PHIのグライダーのことなどをじっくりとお伝えすることができました。

お昼にはうどん(たらいうどん)をいただき、お腹も一杯になって大満足です!
森校長、ありがとうございました!!



15日は四国から九州へ移動。慣れてないもんで、距離感や移動の感覚が全くわからないため、当初のプランではダメだってことが判明。で、仕方なく移動日を作ってひたすら走ることにしました。
人生3回目の瀬戸大橋を通って九州を目指します。



人生初の関門海峡。そして、人生初の九州へ上陸です!!
大気の状態が不安定で雷注意報なども出ていたこの日、九州へ上陸したと同時に激しい雨や雹が降ってきました。



16日はSSAパラグライダースクール様へ。天気は良いものの、やはり風が強い。
飛来校長や皆様にご挨拶して平尾リーグの開会式。飛べそうもないと言うことでこの日はキャンセルに。



お昼は行橋市役所前にある金田家さんへとんこつラーメンを食べに行ってきました。クリーミーなスープでとても美味しかったですね。



結局、翌日17日も風は収まらずに今回の大会は残念ながらキャンセルとなってしまいました。仕方ないですよね。次回に期待です。

今回は花粉症で辛い旅でもありましたが、みなさんに歓迎していただき感謝です。本当にありがとうございました。

帰りはフェリーで大阪まで行き、そこから陸路で帰着しました。やっぱり北陸から九州は遠かった。次回はもう少し賢いスケジュールで九州を周れるようにしたいと思います。



明石海峡大橋を下から見てきました。貴重な体験ですね。



こんな感じで、今シーズンの営業行脚を頑張りますよー!!

みなさま、よろしくお願いいたします。


MAESTRO X-alps 18 に乗れる!?


it was optimized for our X-alps hero Ogi

今年の6月にスタートする「Red Bull X-Alps2019」。日本からは扇澤選手が出場することは周知のことと思います。

その扇澤選手のためにPHIのハーネス・パペッシュが用意したのが、先頃リリースされたばかりのニューモデルハイエンドBクラスの「MAESTRO」を軽量バージョンとして新たに開発した

MAESTRO X-alps 18

でした。



3Kgを切る重さのグライダーを、扇澤選手に最も合うように最適化されています。したがって、サイズは18だけとなっています。

MAESTRO X-alps 18 に乗れる!?

さらに驚きのニュースです。このMAESTRO X-alps 18 が、なんと一般販売されることになりました。つまり

あたなも扇澤選手と同じグライダーに乗ることができる!!

のです。



データを見れば一目瞭然ですが、ノーマルのMAESTRO17でもグライダー重量は4Kg。それよりも1Kg以上軽量化したMAESTRO X-alps 18 は、扇澤選手にとって強力な武器となるでしょう。



扇澤選手には、ぜひこのMAESTRO X-alps 18 で、思う存分レースをしてもらいたいですね。

一般販売に関する詳細は、決まり次第みなさまにご案内いたします。


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