AIRHEART Official Blog

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メーカーやパラグライダーの最新情報をお届けします。

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Facebookライブ配信をやってみました!!


早速ですが、Facebookライブ配信を実施してみました。当日ご覧いただきました皆様、ありがとうございました。

今回は、Facebookライブに関してご紹介してみたいと思います。

Facebookライブ

ご存じの方も多いかと思いますが、FacebookライブはFacebookで動画配信する機能です。パイロットの方の中ではフライト中の動画を配信している方もいらっしゃいますのでご覧になったこともあるのではないでしょうか?

ライブ配信を行うには、自分のアカウントで設定を行う必要があります。

ライブ設定




「投稿を作成」の右下にある ・・・ を押すとメニューが表示されるので、その中から「ライブ動画」を選択すると、ライブ配信するための設定画面に入ることができます。



画面左側のメニューには

・タイムラインでシェア
・公開

のタブと、「ライブ動画のタイトル」、「ライブ動画の紹介」があり、最低この4つは設定しておく必要があります。


タイムラインでシェアでは、Facebookの管理しているページやグループなどでシェアする機能です。

・タイムラインでシェア
・管理しているページでシェア
・グループでシェア

の3つかあります。通常はタイムラインでシェアで問題ないと思いますが、グループ向けに配信したい場合は「グループでシェア」、別ページを管理している場合(エアハートはこのケースに該当)には、「管理しているページでシェア」を選択すれば良いです。


公開タブでは、配信動画の公開範囲を設定できます。

・公開
・友達
・次を除く友達
・自分のみ
・一部の友達
・親しい友達(カスタムリスト)

が選べます。不特定多数向けでない場合は「友達」を、特定の方々限定ならばカスタムリストを用いた親しい友達が良いでしょう。


画面右側の上にある「Use Camera」をクリックし、配信に使うカメラやマイクの設定をしておきます。これが出来ていないと映像も音声も送ることができません。


そのまま「ライブ配信を開始」ボタンを押して配信を即開始することもできますし、今回私が利用した「ライブ動画の配信予定を設定」で事前に予約することも可能です。これを使って投稿すると、Facebookが勝手に配信予定の案内を投稿してくれますし、当日も数時間前に配信予定の案内が投稿されます。

他にも細かい設定はありますが、今回はサラッと流す感じでご容赦ください。

OBSはスグレモノ

今回はライブ配信をなるべくスムーズに、映像も少し凝った作りにするために

OBS Studio

と言うフリーソフトを使いました。


OBS Studioではいくつかのシーンをあらかじめ用意しておき、それを順番に配信に載せていくことができます。画面の切り替えもフェードが使えるのでプロっぽい感じになります。
また、クロマキー合成が使えるので、今回のようにパワーポイントの資料を使いながら配信する場合は、自分の背景をパワーポイントにすることができます。それこそ顔以外を緑にすれば「電波少年」のように顔だけ出すことができますね。(知らない人はググってください・笑)

準備は多少大変ですが、どんなツールを使うにしても配信の資料やコンテンツの準備は必要ですから、このようにシーンを作りながらストーリーを作っていけるのは重宝すると思います。

OBSからダイレクトにYoutubeライブへの接続ができますし、Facebookライブにも接続可能です。プラグインを使えば疑似カメラとしてPCに認識させることができますので、ネットの配信ツールサービスである「Streem Yard」へ映像を出力することもできます。



私の後ろにあるのがクロマキー合成用のグリーンバックです。アマゾンや楽天で売られているようですが、こんなご時世なので納期がめちゃ遅で調達困難でしたので自作しました。グリーンのカラー段ボール用紙(90㎝×300㎝)を事務キチで購入し、これを半分にカットして洗濯物干しスタンドにテープで貼っただけ。洗濯物干しは使い道があるので、配信する時だけ借りてそれ以外は本業で活躍してもらうことができます。



感想

全てが初めてで手探りだったので、思った動作と違ったり段取りがすっ飛んだりして多少慌てる場面もありましたが、まぁなんとか終えることが出来ました。
配信開始時には「手動配信」にしていたため、21時になっても一向に映像がFBへ出力されず焦りましたが、手動配信ボタンを押して事なきを得ました。

配信後に映像をプレビューしましたが、マイクが口に近すぎて声が割れている個所もありましたね。マイクは少し考えた方が良い気がしました。マイク付きのカメラとか、専用のマイクなどが音も良いしノイズキャンセラーも付いているものがあるので良いかもしれません。

なにはともあれ無事にテスト配信ができ、今後の情報発信についていくらかのポイントもわかりましたので、他のツールでもテストをしていきたいと思います。


オンラインセミナーを行いました


新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が出され、各自治体からも感染拡大を防止するために「不要不急の外出は避けてください!!」との自粛要請が出されています。みなさんも、自宅で過ごされていることと思いますが、私も4月に入ってからは営業に行くこともできず、ずっと自宅での仕事となっています。

そのような中、バーズパラグライダースクール様のご協力により、オンラインセミナーを開催いたしました。テレワークが叫ばれて久しいですが、それを体験することが出来ましたので感想も交えてご紹介したいと思います。

ネット会議ツール

今回利用したネット会議のツールは、多分みなさんも使っておられるだろう「ZOOMミーティング」です。
バーズパラグライダースクール様にはワークショップとして主催いただいたので、ZOOMの主催者もバーズ様で、私は招待していただいて会議に参加する形となりました。



バーズ様ではプランを有料のものにグレードアップされていましたので、無料版での40分制限がなくなっていました。ちょっとしたやり取りや少人数でのやり取りならば、40分で一旦セッションが切られてしまっても再接続が容易でしょうが、大勢で行う場合は再び全員が参集するのが大変でしょうから、やはり有料版の方が良いと思いますね。
ただ、いろいろと検証するような段階ならば当然無料でOKかと思います。無料でも機能的には時間だけの制限らしいですから。

講義中はマイクミュートで

今回は参加者が結構多かったこともあり、私が講義を行っている間はみなさんに「マイクミュート」していただきました。静かにしているつもりでも、マイクが音を拾って聞こえてしまうことも起きてしまいますので、ミュートしていただいて良かったです。後、参加する場合のオーディオ設備はやはりヘッドセットがベストかと思います。最近のノートパソコンはマイクもカメラも内蔵されているので、そのままスピーカーから音を聞きながら参加することもできるのですが、やはりスピーカーの音がマイクにまわってハウリングが起きかねませんので。
それから、リアルタイムに双方向であれこれディスカッションと言うのは難しそうな気がしました。音質がバラバラですし誰が話しているのかがわからないので、別途質疑応答とするのが良いと思います。今回もこの方式で行いました。



私の機材

私が自宅で使っているPCはDESKTOPなので、WEBカメラは付いていません。
最近はテレワークに使うWEBカメラが家電ショップはもとより、ネット通販サイトでも品切れ状態です。かくいう私も調達することが出来ず、ちょっと困っていました。仕事で使うノートにはカメラが内蔵されているのでそちらでも良いのですが、やはりDESKTOPの方がスペックも良いですし、モニターも大きいのでありがたい。そこで、最初は使っていない中華製のアクションカムをWEBカメラとして使おうとしたのですが、画角170度は広すぎて使い勝手が悪いです。



そこで、ちょっとネットで調べるとスマホをWEBカメラとして使う方法があるらしいので、そちらを選択することにしました。
私が使ったのは自前のiPhone11とiVCamと言うアプリ。PCとiPhoneそれぞれにインストールしなければいけませんが、入れてしまえばUSB接続でもWifiでもPCに繋がります。私はUSBでつないでいますが・・・。



スマホは車載用のスマホホルダーを利用して固定しています。なかなか便利ですね。
それから、ZOOMは背景をバーチャル背景と言ってあらかじめプリセットされた画像か自分で用意した画像に差し替えることができるので、部屋が散らかっていて恥ずかしい・・・って場合に重宝します。私はバックドロップを自作しました。

これからの主流に

今回のコロナウィルスによる在宅でのテレワークによって、実は意外に在宅でいけると気づいた方も多いのではないか?と思います。
正直、私は前職でも営業職でしたので、自称モバイルワーカーでノートPCとテザリングさえできれば仕事はある程度できましたので、今の状況でもそれ程苦労はしていません。今の会社もセキュリティーとBCP対策で結構クラウド化を進めてきましたから、それが役立っています。

ただ、そうなるとやはりインターネット上のトラフィックが重要になりますね。最近はバックボーンも大きくなって速度も確保されているとは言え、多くの人が集中して画像付きのパケットをバンバン投げたら遅延も起きてくるかもしれません。少数の場合は影響が少ないかもしれませんが、大勢いたら影響あるでしょうね。光じゃないとつらいですね。

それから、自宅でのPC接続はできれば有線LANの方が良いかもしれません。Wifiでも最近は速くなっているのですが、有線の方が安定している気がしましたね。

と言うことで、1時間ほどのセミナーを実施してみた感想でした。バーズパラグライダースクール様、ありがとうございました。

エアハートでも、みなさんに向けたオンラインセミナーとかユーザーミーティングなんかを企画したいと思います。まずは実験的に近々何かやりたいと思いますので、その際はぜひ、参加してみてください。

ツールは何を使うか検討中ですが、YoutubeのライブかFBのビデオチャットか?まぁ考えてみます。

それではまたお会いしましょう!!


NIVIUK KOYOT4に乗ってみた


NIVIUKのEN-AクラスKOYOT4。同時に軽量のPモデルもリリースされましたが、今回はNIVIUKのエントリーモデル4代目になるKOYOT4をPikaichi Checkです。

テクニカルデータをチェックする

KOYOT4のテクニカルデータです。



セル数は39。前モデルのKOYOT3は36だったので3セル増えています。
アスペクトも実測で4.75。KOYOT3の4.95からは小さくなりましたね。ここ最近のNIVIUKは、HOOK5もそうでしたがアスペクトが小さくなる傾向にあります。これは、それほどアスペクトを上げなくても十分なパフォーマンスが得られること、各モデルの性格や特徴を明確にして乗り手重視の開発を行っていることに尽きるのではないか?と思います。とにかく、NIVIUKのグライダーは乗りやすいことで定評がありますが、乗り手に負担をかけないような設計思想は一貫していますよね。



広げて見た感じも、とてもまとまっている印象です。作りも丁寧で綺麗ですね。



インテイク周りはNIVIUKテクノロジーであるニチノールが縫い込まれた手の込んだ作りです。もちろんグライダーを広げただけで、エアインテイクは自立してライズアップ時のインフレーションを容易にします。



ライザーはA,A'、B、Cの4本構成で、ラインはAが緑、BとCは青に色分けされています。(スタビとブレークは赤)
このあたりの構造は、これまでと大きな違いはありませんが、ブレークコードのホックがマグネットに変更されているのは嬉しい改良ですね。

乗ってみた

KOYOT4のサイズ26(75-95Kg)に、上限の94Kgで乗ってみました。

ラインチェックは色分けされているので簡単に行えます。また、ライザーも適度な太さがあって握りやすいですね。
Aライザーだけを持ってフロントライズアップを試みたところ、最初少しの手応えを感じますが、45度程度まで上がってくるとテンションは軽くなり、そのままスムーズに頭上まで上がってくる流れでした。適度なタイミングでAライザーを放してあげれば特段ブレーキングしなくてもキャノピーは頭上で停止してくれます。この時、もたつくような印象はありませんでした。



意外に良く飛ぶ

冬の朝霧で、そこそこのコンディションだったこともありますが、テイクオフ後にサーマルに入ったのでそのままセンタリング。ブレークのフィーリングはとても素直な印象で、Aクラスと言いながらも反応は良いと思いました。バンク維持も容易で、このクラスでありがちな「戻ろうとする」動きは小さい気がしましたね。



旋回はNIVIUKらしいと言うか、旋回側のブレークコードで微調整を行えば外側はそれ程気にする必要はありません。サーマルの中においてもしっかりと上昇の強い所へ入っていく特性が感じられますので、高高度からソアリングのトレーニングにも使えるだけのパフォーマンスを持ち合わせています。正直に言うと
「意外に良く飛ぶなぁ!!」
と言うのが感想ですね。

それ以外のベーシックな部分について検証してみると、ブレークの操作感は重すぎない適度なテンションがあります。操作域は広く、失速を感じるまでは相当粘ってくれます。ピッチングに入れてみましたが、ピッチ安定はとても良く、前に突っ込むことはありませんでした。ローリングは旋回性が良いことからもわかるように、とても素直に入れられます。とにかくブレーク操作の追従性がとても良いです。講習生にとっては少し「素直すぎる」かもしれませんが、この少し機敏とも言える操縦特性に慣れて行けば、2機目、3機目のグライダー操作においてか必ずプラスに働くことでしょう。

翼端折りもA’ライザーを引くことで簡単に折ることが出来ます。折るときのテンションは軽いです。沈下もしっかり感じられるので降下手段に十分有効かと思います。

総評

NIVIUKのAクラスKOYOT4は、エントリーモデルではあるものの、その後継続的に乗ることも可能なパフォーマンスを持ち合わせています。NIVIUKは

「パイロットとして訓練し、経験を積み、自信と知識の面で進化する際にあなたを支援する本能的で直感的な翼です。リラックスした動作により、飛行のすべての段階で優れた安定性が保証され、パイロットは最初の学習段階で着実に前進できます。」

と言っていますが、まさにその通りの特徴と性能を感じることが出来ました。

安定していながら、やはり微妙な操作は微妙な操作として習得するための課題を与えてくれる翼。それを乗り越えれば、習得した技術はすなわち性能となってあなたの飛びをグレードアップしてくれる。そんな翼であると思います。

1機目ですがオールマイティーな翼として、ある程度の性能も欲しいという環境のエリアやスクールの校長先生に試して欲しいですね。